Happinesss通信 第209号【私が不妊治療をしなかった3つの理由】

夏も終盤に入って来ましたね。
幼稚園から夏季保育の中止の連絡がありました。

うちは在宅で仕事してるからなんとかなるけど、外で仕事してる方は本当に大変ですよね。



私が年下の旦那さんと結婚してから里親になるために児童相談所に行くまで
空白の一年がありました。

その間になぜ不妊治療をしなかったのか?
それには3つの理由がありました。

1つ目の理由は自然にまかせて妊娠がしたかったからです。

年齢的に妊娠するのは難しいと頭で理解していても
更年期の症状らしきモノもなく
まだ、生理があったので
もしかしたら…というわずかな希望を持っていました。

そして、旦那さんが言ってくれた言葉

「もし、妊娠して、その子が障害を持っていたとしても自分の愛情は変わらない。 以前、ボランティアで施設に行ったけど可愛さは健常の子どもと何も変わらなかったよ」

この言葉で安心して妊娠を待つことができました。

でも、その時同時に言われた言葉が

「もし妊娠出来なくても不妊治療はしたくないんだ。
 里親になることを考えてみて貰えないかな」

だったんです。
この時の言葉が今の私たち家族のスタートだったのかも知れない。


2つ目は不妊治療に対する不安です。
不妊治療といえば高額な費用がかかるらしいことぐらい知っていました。

そもそも逃げるように地方から地元に戻ってきたシングルマザーの私。
親は賃貸の部屋に住んでいて同居なんて狭くて無理でした。
高校に行かせたり、大学受験するために予備校行かせたり
私のような事務の給料では生活ぎりぎりで貯金なんてする余裕なんてありませんでした。

一方で旦那さんには叶えたい夢があって、そのためにめちゃくちゃ働いてお金を貯めていました。
それはあくまでその目的のための貯金でした。
それこそ、白ごはんにふりかけだけとか、水でお腹を膨らませるとか
そんな思いをしながら貯めていた貯金だったんです。

そして

治療に伴う痛みに対する恐ろしさ

子どもじゃないんだから!と言われるかも知れないけれど
すごく怖かったんです。

実は
2人目の子どもを帝王切開で産む時、緊張と痛みで血圧が下がり過ぎて
体温も急降下して全身が震え、手術の時間が変更になったくらい怖がりなんです。


そして、最後の3つめは

不妊治療を始めたら、妊娠できない理由が明確になることに抵抗がありました。

普通に考えたら私の年齢だと思うのですが
きちんと検査して夫婦のどっちのどういう理由で妊娠できないのかわかったら
心のどこかにしこりのようなものが残ってしまいそうだと思ったから

これは夫婦ともにそう感じていました。
相手を直接責めるようなことはなくても心のどこかで責めてしまいそうで
そして、そんな自分を嫌いになりそうだったから

この3つが私が不妊治療しなかった理由です。


里親になっていろいろな方からお話を伺ったり
セミナーに参加したりして勉強してて感じるのは

不妊治療に対する考え方、想いなどその夫婦によって違うし
夫婦2人の間でも温度差があるということです。

『家族を作りたい』という想いは同じでも
生きていく上で大切なことはいろいろあって
その優先順位も人それぞれだし

最初から夫婦で同じ意見、同じ温度差なことの方がめずらしくて
それをどうやって埋めていくのか
向き合っていく時間が必要なのかなって思います。

シンドイですけど

うちは結婚前にお互いの考え方や感じ方の違いを散々話し合って
泣いたり怒ったりいっぱいして埋めてきました笑

最近は泣いたり怒ったりこそしなくなりましたが
いまでも、話し合う時間は大切にしてます。

気持ちは伝えなきゃ伝わらないですね。