Happinesss通信 第125号【私たちに何ができるのか】

~私たちは子どもに何ができるのか~

という副題につられて

『HELPING CHILDREN SUCCEED』

という本を読み始めました。

そこには『非認知能力』について

かかれていました。

今まで私たちは学力(認知能力)をつける為に

様々な工夫や努力をしてきたけれど

学力をつける以前に身につけた方が

人生が豊かになる能力

それが非認知能力です。

非認知能力とは…

意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、

自制心、創造性、コミュニケーション能力と

いった、測定できない個人の特性による能力

のことだそうです。

そして、

この能力の高さがその後の学力や

雇用、収入に影響を与えていくことが

学術的に証明されているんですって

一生の財産になると言われるのが

よくわかりますよね。

もう一つこの能力の特性の一つが

個人で育むことが出来ない点です。

集団の中で人の意見とぶつかったり

失敗したり、挫折をしたり、

そういう経験の中で培われる能力なのです。

ただ、この集団にはいる以前の

乳児期や幼児期に親と愛着関係を築けず

過剰なストレスにさらされた子どもは

その時点でハンデがあるのです。

虐待やネグレクトまでいかなくても

いつも精神的に不安定な親の元で育つと

日々の生活の中で常に身の危険を感じ

警戒態勢を取っているので

子どもは物事に過剰に反応してしまうのです。

だからビクビクしたり

逆に乱暴になったりしてしまう。

逆にぬくもりや適切な対応の中で育つと

自分の置かれた立場が安全であること、

周りの大人を信頼することができるので

物事に対してゆっくりと考え判断し

長い目で見た時の利益のために

目の前にある満足を我慢できるように

なるのだそうです。

幼少期の子どもの育ちの大切さを

改めて感じました。

この本の中では

子どものストレス原因となっている

親のことを責めていません。

親にもそんな風に

子どもに接してしまうだけの

原因があることに触れて

ただ、良い情報を与えるだけではなく

その原因を解消していけるような

親に対して何かしらの助けがなければ

子どもの育ちを変えることはできない

と伝えています。

それぞれの人が

それぞれの立場で

~私たちは子どもに何ができるのか~

私も考えていきたいなと思いました。