Happinesss通信 第99号【里親と愛着形成】


我が家もそうですが、最近は里子の早期委託が増えているようです。

赤ちゃんはできる限り早期に特定の大人と愛着関係を形成することが非常に大切と言われています。

ボウルビィの愛着理論

『子供は社会的、精神的発達を正常に行うために、少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならず、それが無ければ、子供は社会的、心理学的な問題を抱えるようになる。』

里子が里親の元に委託されるまでの経緯によって愛着形成には様々なパターンがあります。

実母が予期せぬ妊娠をして赤ちゃんを出産した場合など

生まれてすぐに里親に委託された時は

赤ちゃんは生まれた当初から里親と愛着を形成していくことができます。

愛着関係を作る例は

①目を見て話すこと

②抱っこなどで触れること

③微笑みかけることたぶん、自然にやってるのではないでしょうか

子どもが虐待やネグレクトをされた場合は実親との間に愛着形成がされていません。

子どもは親が自分に酷いことをするのは自分のせいだと思っていたり、自分には価値がないと思っていることが多いです。

一時保護所に保護され、その後、里親に委託されますので、一から愛着を形成していくことになります。

実親との死別の場合、死別の原因にもよりますが

実親との間にすでに強い愛着が形成されているので、親との別れに子どもの心は深く傷ついています。

実の親ではないと理解しつつ、里親との愛着関係を改めて形成していきます。

里子は里親の元へ来るまでに過酷な経験をしています。

そして、わたし達は

『愛着関係を形成する』ことが、子どもにとって大切なことは理解しています。

でも、どうしたら理想的な関係を作ることができるのか?

毎日の生活の中で子どもにどう対応していくのか?

傷ついた心を癒す為に里親には何ができるのか?

児童相談所や里親会で学んだり、心理士の先生に相談する機会もあります。

先輩里親さんからお話を聞くこともあります。

でも、傷ついた里子を受け止め育てる里親はいつも試行錯誤しています。

里子を大切に思っているから、大好きだから

わたしはそんな里親さん達を応援していきたいです!