施設研修の1つとして今度は児童養護施設に行ってきました。
午前中は乳児院と同様で座学でした。
資料を頂きましたが横浜市で一度研修を受けていることもあって
一般的なお話しというより川崎市の社会的養護の状況や里親担当の方の
経験談が中心でした。
こちらの養護施設の特徴としてほとんどの先生が25歳以下。
とにかく若い先生が多くて学生ボランティアの方かと思うと先生でした。
学生の研修でいらっしゃっている方もいるとのことでしたが
違和感がなくてわからないほど
里親担当の方は30代後半でさすがに落ち着いた雰囲気でしたし
とにかく優しいお人柄が滲み出ている感じでした。
現場で担当していた頃の子が結婚することになって結婚式に招待されたと聞いて納得でした。
↑施設の子どもの画像ではありません。
午後はまずユニットに入ってご挨拶。
そこの児童養護施設はマンションのような作りになっていて
一室ごとに6人の子どもが生活しています。
そこに職員が朝、昼、晩(泊まり)と交代制で入るのです。
この一室をユニットと呼んでいるそうです。
さらに子どもにはそれぞれ個室が与えられています。
もちろん1つ1つはそんなに広くありませんが自分のものと人のものの区別を学ぶためにも必要なのだそうです。
当日はお天気が良くて干していた布団や布団カバーを取り込んでいました。
1番小さな子の布団は職員さんが取り込んでいましたが小学生は自分で取り込み、布団カバーも自分でつけたりしていました。
夕方になって職員さんが
カーテンを閉めて〜
一声かけると
はーい
としっかり返事してすぐにカーテンを閉めに行っていたのが印象的でした。
子どもたちと外で遊ぶ時間もありました。
最初はドッチボール。
職員も入ってなかなかの迫力!
私はすぐ疲れて離脱しましたが子どもたちの中にも参加しない子もいて
私はそういう子どもたちの近くに行って声を掛けてみました。
すると
見て見てーー!と自分を見て欲しがる子
すぐ手を繋ぎたがる子
私の腕ごと抱きしめる子
後ろから私を驚かせて笑顔を見せる子
声をかけられないけれどチラチラと私を見る子
さまざまなタイプの子どもたちがその子なりのやり方で
私と遊んでくれました。
親元を離れて暮らす子どもたち
それぞれに大変な事情を抱えているけれど
楽しそうに遊ぶ姿は本当に可愛くてその背景を忘れてしまいます。
そういえば、里親担当さんが言ってました。
子どもたちはみんな複雑な背景があってここにいます。
でも、日々は学校に行ったり幼稚園に通ったり友達と遊びケンカしたり
普通の子たちと変わりありません。
普段の子ども達を知って貰って【可哀想な子ども】という偏見を
変えたいんです。
【可哀想な子ども】のイメージを変えるために
何ができるでしょうか?
社会的養護の子どもの情報があまりにも少ないと思いませんか?
親元を離れて施設で生活しているという事実しか知らなければそれは【可哀想】と思われても仕方ないですよね。
施設で元気に生活している子どもたちの情報は絶対に出さないのに偏見を変えようとするのは無理があるなあと正直思ってしまいました。
自分ができるのはここなのかも知れないですね。
施設で育つ子どもたちの可哀想じゃない面を伝えていくこと。
施設の子どもたちが施設を卒業した時のためにも
一般家庭での生活を知ってもらうための支援をしている団体がいろいろありますが
逆に一般の人が施設の子どもたちの生活を知る機会も本当は必要なんじゃないかな。
んー
どんな方法なら私にもできるんだろうか汗