Happinesss通信 第143号【複雑な娘の気持ち】

☆複雑な娘の気持ち

私にはほっぺ王子様以外に実子が2人いますが

下の子である娘は私が離婚した時に

一緒に家を出てきた同志でもあります。

当時、高校三年生で多感な年頃でした。

その後、

私は今の旦那さんと結婚した訳ですが

その際に娘の戸籍はどうなるのかが心配で

調べてみました。

すると、新たに作られた戸籍には娘は

自動的には移らないとわかりました。

離婚して私と娘、2人の戸籍になった後

親の私が婚姻して新たな戸籍が作られると

私だけが元の戸籍から抜かれ

娘は1人だけ残されてしまうのです。

そもそも離婚した時に旧姓に戻さずにいたのは

娘が苗字を気に入っていたからです。

私は娘に今の旦那さんの養子になるように

説得しました。

3人で一緒に生活しているのに娘だけが

別の戸籍なのは嫌でした。

それでも、娘は

「あんな親でも私の父親はあの人だけだから」

そう言って

養子になることはありませんでした。

前の夫との問題は

夫婦の間の事だけではなく

親子の問題でもあったので

娘は

「父親の目の前で自殺してやる!」

とまで言ったのに

それでも

「父親はあの人1人なのだ」

と言う娘の複雑な気持ち。

一緒暮らしていた当時よりも

離れて生活している今だからこそ

少し冷静になれたのか

昔の自分を思い出すことができたからか

彼女の気持ちが少し理解できます。

私の父は働くのが嫌いで

私を中卒で働かせようとした人です。

母に暴力をふるったし

母を庇えば、子どもの私にも…

時にはふざけて

息ができず目の前が真っ白になるほど

私の顔に枕をのせられたこともありました。

当時は子どもでわからなかったけれど

これって虐待ですよね。

そんな思いをしていたのに

陽気で無邪気に子どもの命を弄ぶ父を

恐ろしいと思いながら

完全に嫌いになることができなかったのです。

今でも不思議です。

前の夫は娘にそんなことはしていませんし

娘は夫に愛されていることは

自覚していましたから

心底嫌いにはなれないのだと思います。

同じように

今後出会う里子ちゃんたちにも

きっと複雑な思いがあるのだろうな

目に見える情報だけではわからない

人の心の奥は

大人でも子どもでもきっと同じように

他の人が理解することは難しいのかもしれない。

ただ、

私はそれが難しいということは

忘れずにいようと思う。

戸籍上、ほっぺ王子様は

私たち夫婦の唯一の子どもになった。

娘はどんな気持ちなのだろうか

私がこんなにも娘を愛していることは

ちゃんと届いているのかな?